”行き渋り”はメッセージ

森で遊ぶ子供の後ろ姿 マインドフル育児

ある日の朝。いつものように保育所に娘を預けてそのまま職場へ!!のはずが、急に娘の激しい行き渋りが勃発。朝ごはんまでは普通だったのに、いざ出発となったらリビングのソファから1歩も動いてくれません。

もう3年近く毎日通っているのに、急にどうしたのー!?と、その時はとても焦って大変だったのですが、この出来事からも色々なことを教えてもらったのです。

行き渋りもパワーワップ

これまでも、新年度になると新しいお部屋や担任の先生に慣れなくて、保育所の入り口で泣いて離れないなんてことはありましたが、その他は滅多に行き渋ることのなかった娘。

そして、たとえ多少行き渋りしたとしても、まだ小さかったので、ヒョイっと抱っこしてベビーシートに乗っけてなんとか送り届けることはできたのです。(もちろん後ろ髪は引かれまくりでしたが…)

ですが、今回、敵は見事に成長していました。心身共に。

赤いボールに怒った顔が描かれている

「行かない!!」となった娘を無理やり抱えて運ぶには、15kgの体重は重たすぎました。ずっしり重い上に軟体動物のようになる娘。力ずくでは全く歯が立ちません。

「お母さんお仕事遅刻しちゃう!慌てて事故になっちゃうよ!患者さんも待ってるの!お願いだから、行くよー!なんでわかってくれないのー?」焦りからどんどん声が大きくなる私。

こちらが泣きそうになりながら何度お願いしても、もちろん4歳の娘には知ったこっちゃないようで、武士なの?と思うくらい立派な真一文字に口を結んでじっとこちらを睨み続ける娘。比喩でなく膝から崩れ落ちました。

挙句の果てには、どこからともなく「ふわふわとちくちく」の絵本を持ってきて、無言で差し出される始末。

見事に完敗。とっても成長してる(涙)

自分を縛る固定概念に気づく

とうとう諦めて、重たい気持ちで職場に電話をかけます。

上司に今の状況と遅れるこを伝えると、私の思っていた反応とは違い、上司は笑ってくれました。(もちろんこのような反応をもらえない職場や職種の方もいると思います。とても有り難いです。)

電話をかけるまではすごく心がキューっとなっていて、電話の後は、心がふわっと軽くなるのがわかりました。

遅刻してはいけない、周りに迷惑をかけてはいけない、ちゃんとしなければいけない。これは私が自分で決めた固定概念だったのです。

そしてその固定概念が自分の心をキューっとさせて、私は焦り、娘もさらに機嫌を損ねるという悪循環に陥っていました。

現実の世界には、きちんと連絡したら理解し助けてくれる仲間がいたのに、自分で勝手に視野を狭くして苦しんでいました。

娘は私の心のうつし鏡

「ママ、お仕事の人に遅れるって電話したよ。慌てさせてごめんね、ゆっくりでもいいから、一緒に行こうか」

そんなふうに優しく話すことができたら、娘の頑なな表情も和らいでいきました。私が焦らなくなったら、ちゃんと行く準備をしてくれたのです。

では、そもそも今回、どうして娘はこんなに強い行き渋りを見せたのでしょうか。

実はこの時、仕事でずっと悩んでいて、この日の朝も行きたくないなあって心の中で感じていたんです。言葉には出していなくても、私の心が曇り波立っていて、そのエネルギーが何か不快な感覚として娘に伝わり、それが行き渋りとして現れたのだと思います。

娘はこれまでも、私が仕事で疲れていたり、すごく辛いことがあったとき、よく熱を出しました。本当にタイミングがよく重なったので、子どもって、親のことを全身で感じ取っているんだなあと思っていました。きっと今回もそう。もちろん、娘にしかわからない他の理由もあるかもしれないけれど。

ヨガでは、自分の内側(小宇宙)と外側(大宇宙)は繋がっていて、内側で起きていることが外側でも起きているとこの世界を見ます。自分の内側が平和であれば、外側も平和であると。

娘は、その存在を通して、私の心のうつし鏡となって、いろんなことを教えてくれているのです。

大人の手と子どもの手が繋がれている

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