”チクチク言葉”と”ふわふわ言葉”をご存知ですか?
実は私はなんとなく聞いたことがある程度で、「好き」はふわふわとか「嫌い」はチクチクとか、そんな単純な言葉のイメージしかありませんでした。
そんな私に、4歳になったばかりの娘が、保育所で教わってきたチクチク言葉とふわふわ言葉について、まるで先生のように大切なことを教えてくれたのです。
え、これもチクチク!?
ある日の夕飯時、娘は遊びに夢中で、何度声をかけてもなかなかテーブルについてくれません。
何度呼んでも来ないので、「も〜、ママとパパ先に食べちゃうよ!」と少し強めのトーンで言いました。
すると、「あ!ママ!その言い方、チクチクだよ!!」と一丁前に言い放つ娘。
「え、これもチクチクなの?」と戸惑う私。
たしかに、いつもよりきつめの言い方でした。まだまだ遊びたい娘の都合と、早く食べてほしい私の都合。それぞれの想いがあるはずなのに、大人の都合を一方的に押し付けているのかも、そのため、言われた娘は悲しい気持ちになったのかも、と立ち止まって考えて初めて気づきました。
(娘の言いっぷりも怖かったけど…)
ママも絵本で勉強しました
斉藤孝さん監修の『ことばえらびえほん ふわふわとちくちく』では、こんな風に紹介されています。
- ふわふわ言葉 相手の心が元気になったり、楽しくなったりする言葉
- ちくちく言葉 相手の心が痛くなったり、切なくなったりする言葉
絵本の中では可愛いイラストとともに、ふわふわとチクチクの例がたくさん紹介されています。
大切なのは相手の心がどうなるかに焦点を当てることなんだと学びました。
かといって、何かを伝えたい時に、ただ単に自分の気持ちを押し殺すのではなく、チクチクに気づいたら、ふわふわで言い換える方法なども教えてくれています。
(この本からの気づきは、また改めて書きますね✏️)
自分も相手も大切にするツール
チクチクふわふわは言葉や文章で決まっているのではなく、何気ないどんな言葉や文章も、何を(言葉)どんなふうに(声の大きさやトーン、表情など)発するのかで、チクチクにもふわふわにもなり得るのだと感じました。
今から自分が発する言葉がチクチクかふわふわか考えることは相手の心を思いやること。
また、私のボールを受け取った娘は、悲しさなり悔しさなり、何かアンハッピーな気持ちになったことを、まだ複雑な言葉でうまく伝えることはできないけど、「チクチクだった」と表現することができました。
何かを言われた時に自分の中に生まれる感情の変化にも気づいて認めてあげられる。チクチクとふわふわを意識することは自分の心も大切にするきっかけとなるように感じました。
ふわふわ言葉で優しい世界
さて、夕飯の場面の続きです。
「ごめんごめん、チクチクしてた?今度からもっと優しく言うね」と私。神妙そうに頷く娘。
そして、「ママも何度も呼んでも来てくれなくて、悲しかったんだ。」と伝えると、「ごめんね」と言ってくれました。
「教えてくれてありがとう、大好きよ」「〇〇ちゃんも〜」(ぎゅー)(←仲直りのハグ)
お互いにふわふわ言葉を使って仲直りすることができました🍀
もちろん危険が迫っている時や誰かに危害が加わるような時など、ダメなことはダメとはっきり伝えることが必要な場面もあると思います。でも、そうでない限りは、できるだけふわふわでコミュニケーションしていきたいなと思いました☺︎
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